片田舎から哀をこめて

野山を駆け回る程の自然もなく、天を貫くようなビル群もない。中途半端な片田舎からお送りします

アイドルノススメ(ドルオタ歴半年の筆者がアイドルとそのファンについて思うこと)

 記事の本題に入る前に一つ。この記事はアイドルというジャンルに興味はあるけれどあまり聴いたことがない、或いはライブに行ったことがない、という方の背中を、同じく少し前までそうだった筆者の経験に基づいて優しく押してあげる記事である。
 もちろん上記以外の方でも例えばアイドル玄人の方には新たなグループの発見があるかもしれないし、或いはアイドルに全く興味がないという方にも知識見聞を広めることに役立つかもしれない。
 このページにたどり着き、あまつさえここまで読み進めたということはつまり乗りかかった船なわけである。是非最後まで読むことを勧める。

 


 そもそも僕はいわゆる「アイドルオタク」というものではなかった。「オタク」という言葉の多様化が進む昨今、明確なアイドルオタクの基準というものが曖昧になっている気もするが、少なくとも半年ほど前まで一度もアイドルのライブを見たことがなく、アイドルのCDを一枚も持っていなかった筆者はアイドルオタクではないといえるだろう。
 それが今やCDその他アイドルグッズを目ざとく収集し、メンバーのTwitterアカウントを穴が開くほど監視し、地方在住ながら隙きあらばライブに馳せ参じようとスケジュール帳とにらめっこをする毎日である(結局仕事忙しくてあんまり行けてない)。
 そこまで僕を変えたアイドルというものを一人でも多くの方に知ってもらおうと僕は筆をとっているわけである。

 


アイドルのライブとはどんなものなのか


 アイドルのライブと聞いて半年前の筆者が思い描いたのは、色とりどりのチェック柄のシャツを着たむさいおっさん達が、等しくピンク色の法被を着てペンライトを左右に規則正しく振り回す光景であった。

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そんな中、なにも知らぬ一般人が飛び入りでライブに参戦しようものなら一人だけ浮いてしまい、あまつさえその「○○たん命」とか書いた法被を着た汗臭いおっさんに、
「そねがしは○○たんコールを知らぬのでござるか。デュフフ、こうやるのでござるよヌカコポォ」
 などと早口でツバを飛ばしながら話しかけられた暁にはもうその人は金輪際ライブに足を運ぶことはないだろう。
 このようにアイドルの知識がない人からすると、やはりアイドルのライブ、そしてその観客というものにはあまり良いイメージが湧かないものなのである。
 しかし上記は極端な例である。まあこんな例が全く無いとも言えないかもしれないが。少なくとも僕が思い切って参戦してみたアイドルの現場はイメージとは反対のものであった。案外、普通。
 開演三十分前くらいに集合して、整理番号順に並んで、入場して、ライブを見る。ライブ中、なにかの振り付けやコールを強要するものなどはいなかった。
 そう、アイドルのライブだからといって必ずしもヲタ芸や曲中に入れるコールを覚える必要はないのである。分からないからと言ってそれを攻めてくる無粋な輩なんていないし、そもそも決まったライブの見方なんてものはない。筆者も何度かアイドルのライブに足を運んでいるが、最近はもっぱら後方でステージ全体を見るやり方をしている。
 各々が、それぞれ楽しめるやり方でライブを楽しめばいいだけなのである。
 もしそれでも心配というなら、初めて行くライブは椅子席のあるライブを勧める。落ち着いてステージを見渡せて初心者でも安心である。

 


アイドルのライブへ行く客層は?


 ライブであれ何であれ、日本人は何かに参加するとなると、自分と周りの年齢差や性別の違いを極端に気にしてしまうものである。例えば成人男性たる筆者がガールスカウトの一泊二日自然の家合宿なんかに参加したら自分も周りも気にしてしまうだろうし(それは日本人以外でも気にするだろうけど。ていうか変態)同じくむさいおっさんだらけのアイドルのライブであれば、女性は、特に若い方なんかは参加し辛いものである。
 しかし安心してほしい。アイドルファンの年齢層、そして性別は多種多様である。
 筆者の事前のイメージでは前述の通り、アイドルのファンというのは軒並みおっさん、比較的若いオタク気質の男性少々、といった具合で、女人の入り込む隙間などないと思っていたのだが(そう思っていた理由は後述する)、以外なことに女性のアイドルファンは比較的多い。そして男女問わず年齢層も上から下から様々である。大体どんな現場であろうと自分と似た年齢層の人がいると考えていいだろう。

 


アイドルという職業に対する偏見


 アイドルグループの中にはいわゆる「握手券」制度を採用しているグループがいくつかある。というか最近はほとんどである。CDを買えばそのチケットがついてきて、定期的に開かれるイベントでチケットを消費すればアイドルと握手ができ、その時間分会話ができるというものだ。熱心なファンは何枚もCDを買って握手券を集め、そのイベントで何度も何度も列に並んでアイドルと握手をするのだという。
 ずばりアイドルという職業は消費者に対して何を供給しているのか。上記の握手会の例だけ見ればそれは紛れもなく「性」である。握手をする、つまり手を触れ、目を見て「また来てね」という。そしてそれに対して金を払う。帰り際のキャバクラとなんら変わりないではないか。


 アイドル最大の偏見というのはここにあるのではないだろうか、と筆者は思っている。ここにおける「偏見」とはアイドルオタクがアイドルを「女性」として見ているという点である。
 まあ実際のところそういう輩もいるにはいるのだろう。しかしそういった不埒な輩は「ガチ恋勢」「ガチ恋オタク」などと呼ばれそもそも少数派であり、また、アイドル本人や同じファンからも嫌われる傾向にある。
 ではその少数派でない大多数はアイドルをどう見ているのかと問うならば、それはずばり「アイドル」として見ているのである。
 なんか禅問答みたいになってしまった。分かりやすくするためにここで一つ説を唱えたいと思う。


 アイドルの性別、アイドル説


 あれ、また禅問答みたいになった?まあいいや、解説していこう。前述した通り、アイドルのライブにおける客層は中年男性が多いものの、女性客も結構いたりする。その時点でアイドルが女という「性」を売っているのではないことはお分かり頂けるだろう。女性と男性、そういう概念を超越したところにいるのがアイドルなのである。恐らくこれは美術品や花を愛でる感覚に近い。その感覚に男女の隔たりはないのである。
 故に安心してほしい。アイドルを見に行くことに後ろめたさなんてものはないのだ。ライブハウスに行ってアイドルを見るというのは、美術館に行って美術品を見ることと同義なのである。そしてそこで得られたパワーは、きっと読者諸兄の明日を生きる活力へと変換されることだろう。

 


それでも心配な人へ


 先程も言ったが、ライブに決まった見方なんてものがないように、アイドルのファンかくありきという決まったあり方なんてものもない。
 昨今は何であれ多様化の時代である。好きなものに対する姿勢も人それぞれであり、僕のように地方在住でたまにライブに足を運ぶものもあれば、行うライブ全てに通う全通オタクもいる。
 例えメンバーにガチで恋をしてしまっても、まあ先程否定はしたが誰かに危害を加えない限りはファンのあり方として全然アリであると僕は思う。
 必要なのは何であれ一歩踏み出す勇気である。その先に待つアイドルの世界はきっと読者諸兄に素晴らしい世界を見せてくれることだろう。

 


じゃあ結局どのアイドルを見ればいいの?


 2016年頃にAKBグループらが台等したことにより勃発したアイドル戦国時代から早数年。戦乱の世を生き抜いた彼女らは今成熟期に移ろうとしている。具体的に言えば個々のアイドルグループ達がそれぞれの個性を身に着け、安定して完璧なパフォーマンスを提供できる状態にあるのだ。
 右を見ればハロプロ、左を見ればAKBグループ。振り返ればももクロperfumee-girls、etc…… 。
 メジャー以外で活動する地下アイドルなどを含めれば、アイドルグループの数はおよそ一万にも及ぶと言われている。先程多様化という言葉を使ったが、こうも多いと目移りどころの話ではないだろう。
 定番を挙げるのであればやはり上記のグループらである。つんく♂率いるハロープロジェクトはそのパフォーマンスや楽曲のクオリティの高さからアイドルの頂点を極めたと言ってもいいし、AKBグループはその数の多さから、きっとお気に入りのアイドルを容易に見つけることができるだろう。
 紅白出場経験のお墨付きを貰ったアイドルグループも名声、実力共に十分といえるし、かといって地下アイドルには実力がないというわけでもない。どれも皆ベクトルこそ違えど等しくアイドルとして十分なパフォーマンスを提供することができるのである。
 そんな中僕が本記事でオススメするグループは、というか初めから紹介するつもりだったのは、「STARMARIE」というアイドルグループである。決してステマではない。

スターマリー。2008年結成。
ファンタジーな物語(楽曲)を、激しいダンスパフォーマンスで表現する5人組ユニット。

その活動は国内にとどまらず、アメリカ、フィリピン、台湾など100本以上の海外公演を行い、世界中に多くのファンが存在する。
2017年に、テレビ東京系アニメ「カードファイト!! ヴァンガードG NEXT」のエンディング主題歌を担当。

2018年2月4日、中野サンプラザで3度目の単独公演を開催。同日、ニューアルバム『FANTASY WORLD IV』を発売した。収録曲「僕と少女霊媒師たち」では、大槻ケンヂが作詞提供している。

今年の4月29日には、SHOW-YAプロデュースの野外フェス『NAONのYAON 2018』に出演。


左から、松崎博香中根もにゃ、木下望、高森紫乃渡辺楓


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 現在結成四年目を迎えた彼女らのパフォーマンスはとにかくスゴイ。まず第一にダンス。チアリーディング世界選手権並のクオリティの動きをどんなハコであれやってのける。そしてそのダンスをしながらの歌。これがまたスゴイ。ダンスをしながら歌うこと自体もそうだが、歌の内容もまた他のアイドルグループらとは一線を画すのだ。
 STARMARIEの楽曲には物語性のある楽曲が多い。そしてその多くが死と生にまつわる、どちらかというとダークな曲なのだ。アイドルという「陽」の存在が、あえて「陰」の要素を含む楽曲を、ハイクオリティなダンスと歌で全力で表現する。それによって生まれる魅力は一種化学反応的であるともいえる。
 別にステマではないのだが、聞くところによるとSTARMARIEはなんと11月から全国ツアーを敢行するらしい。これを呼んでいる読者諸兄の町にもSTARMARIEがやってくるかもしれない。そしてステマではないが最新アルバム「FANTASY WORLDⅣ」が絶賛発売中で、ステマではないがその中でも人気の高い「僕と少女霊媒師たち」と「ドントルッキンフォーミー」をシングルカットして11月7日に発売するらしい。ステマではないが必見である。

 


 まとめ


 言いたいことは言い尽くしたと思う。この記事によって読者諸兄が少しでもアイドルに良いイメージを持ってもらい、あまつさえライブに行ってくれたりすればこんなに嬉しいことはない。アイドルオタクとそうでないものの差が少しでも埋まってくれることを祈りつつ筆を置かせてもらう。
 あとSTARMARIEはいいぞ。