片田舎から哀をこめて

野山を駆け回る程の自然もなく、天を貫くようなビル群もない。中途半端な片田舎からお送りします

しりとりえっせいそのさん リンダリンダ

 

 ザ・ブルーハーツの代表曲、「リンダリンダ」はあまりにも有名である。冒頭のスローテンポからから一気にサビに畳みかける曲の構成は発表から三十年経った今聞いても新鮮だし、何より歌詞が今尚心に響く。写真には映らないドブネズミの美しさ。それはきっと外見にでることのない人の心の奥の奥にある内面の美しさだ。外見が汚いドブネズミの心は、きっと誰よりもやさしく、暖かいものであり、その暖かさこそがきっと、愛という感情なのだ。もし仮に運命というものがあって、僕がいつか一人の女性と出会うことになるのなら、そのドブネズミの暖かさを持った女性であってほしいと思う。そしてそれを一生かけて愛することが、僕が一つだけ持つ、決して負けない強い力なのだ。
 この曲が収録されたブルーハーツのデビューアルバム、「THE BLUE HEARTS」の歌詞カードが今手元にあるのだが、実はこのリンダリンダという曲に「リンダリンダ」という歌詞は存在しない。サビの部分で甲本ヒロトが歌うあの部分は、他の曲で言うならルルルーとかラララーみたいな部分であり、各々が好きに歌っていい部分であるということなのだそうだ。
 残念ながら筆者には未だリンダリンダと叫ぶ他選択肢がない。ジレンマジレンマと歌うのもいいかもしれないが(筆者はジレンマという名前のハリネズミを飼っている)、いささか語呂が悪い気もする。いつかこの部分に誰かの名前を当てはめて歌ってみたいものである。