片田舎から哀をこめて

野山を駆け回る程の自然もなく、天を貫くようなビル群もない。中途半端な片田舎からお送りします

スタマリ山形支部活動記録(8/2葉月フェスに参加してきた)

 別に隠していたわけではないのだが、僕にははてなブロガーという肩書きとは別に、他の肩書きを持っている。


 スタマリ山形支部広報部長である。


 数ヶ月前、見る前に飛べの精神で参戦したSTAR MARIEのライブや、つい先日の同ツアーファイナル、CDレビュー等を書いているうちに、マリスト内で少しだけ名の知られる存在となった僕に「スタマリ山形支部」を名乗る存在がコンタクトを取ってきたのはつい最近のことである。
 そんな大層な名前を背負っているのだからさぞかし大層な規模で大層な人員を抱えた組織なのだろう、とタカを括った僕の前に現れたのはひょろっとした中肉中背の男とぷよっとした大肉中背の男二人だった。組織の代表だろうか。
「田中さんにはね、スタマリ山形支部の広報部長に就任していただきたいんです」
 切り出したのは大肉の方だった。深夜のガストのボックス席で、僕達三人は運ばれてきた山盛りポテトを挟んでで二、一の形で向かい合っていた。
「はあ、分かりました。……で、その山形支部には一体何人が所属しているんで?」
「今三人になりました」
 と言って大肉は笑った。僕はずっこけた。


 それから約一ヶ月。本日が初めてのスタマリ山形支部の活動ということになる。スタマリ山形支部の活動内容は明確である。数少ない(三人)山形のマリスト一丸になってSTARMARIEを応援することである。応援というのは具体的に言えばライブ参戦である。大半が東京でやっているSTARMARIEのライブに乗り合いの車で揃って向かうという訳である。ちなみにここには少しでも出費を頭数で割って交通費を節約しようという魂胆も含まれている。


 そんな訳で僕は今、否、僕らは今、一路東京へとレンタカーを走らせている。現在8/2の16:30。三人体制となったスタマリ山形支部最初の活動は、この後17:30からZirco Tokyoにて行われる「葉月フェス」への参戦である。以下詳細。


【8月2日(木)】東京葉月フェスティバル2018
会場:Zirco Tokyo
時間:OPEN17:30/START17:45
料金:前売り3,000円/当日3,500円(各D別)
出演:82回目の終身刑
ゲスト:STARMARIE/Q’ulle/STEP UP BOYS(カリ)/吉河順央/魁☆ニューゲーム/柳瀬蓉/霧島若歌



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 「スタマリ山形支部」と銘打っての最初の活動にも関わらず、何故STARMARIE単独ライブに行かないのか?疑問に思うだろう。


 三人のスケジュールが、ね。社会人って色々あるんですよ。察して下さい。


 というわけで僕らは今会場のZirco Tokyoにいる。現在時刻18:15。寝坊からの遅刻、車酔いからの一旦停止等、様々な困難を乗り越え、結局ギリギリでSTARMARIEの出演時間に間に合う形となってしまった。会場に着くと既に登場SEが鳴っているようである。


 妖艶なBGMと共に現れた今日の五人は「Fantasy WorldⅣ」の悪魔を思わせる衣装。個人的にこの衣装がSTARMARIEのイメージにぴったり合っていると思う。会場後方の柵に背中を預け、会場全体を見回してみると、どうやら前方にSTARMARIE目当てのファンが固まり、そうでない観客は後ろの方に陣取っているようである。恐らく出演者入れ替えのタイミングで観客の前後も入れ替わるのだろう。
 BGMが鳴り止んで一瞬の静寂。からの重低音。一曲目は「悪魔、はじめます」。最新アルバム「Fantasy WorldⅣ」のリード曲ということもあり、前方後方関わらず曲を知っている者も多いらしく、会場全体がリズムに合わせて揺れる。特に前方の歴戦にマリスト達の盛り上がりは最早異常である。今日はやる曲が少ないだけに演者、観客共に一曲一曲の集中が凄い。
 二曲目は「綺麗なレオナの肖像画」。僕個人としては初めて生で聴く曲である。一曲目の勢いそのまま、会場がまるで波を思わせるが如く揺れる。
 二曲目が終わるとそこから一旦五人がはけ、暗転。落ち着いた調子のBGMが鳴る。数秒の後に明転。再び五人が現れる。
 三曲目は「さよならお弁当」。これまた個人的に、というか山形支部的に、車中で何回か聞いていた曲だったのでテンションがぶちあがった。この曲は何より歌詞が素晴らしいのだが、それはまたいずれCDレビューにて。転調を挟んで尚、演者観客共に勢いは衰えない。
 四曲目は「モノマネ師ネロ」。またまた個人的に初聞きの曲である。この辺で前方マリスト達のテンションがMAXを迎えていたように思う。
 だって、ね。ジャンプ力が異常だもの。
 この曲はどうやら曲中にジャンプをするタイミングが決まっているらしいのだが、その際のマリスト達のジャンプ力が明日も仕事あるだろうに足腰大丈夫ですか膝とかやっちゃってませんかお大事にと声をかけたくなってしまう程高い。僕も合わせてジャンプしようかとも思ったが、山形からここまでずっと座りっぱなしだった僕の足腰的にキツい。
 五曲目は「Fantasy World fou you」。最後まで私的感情を挟み込んで申し訳ないが個人的に一番好きな曲である。故にここでやってくれたのは嬉しい。僕と同感のマリストも大多数なようで、もうここいらで完全燃焼。腕ももげよ声も枯れよと声援を送る。五人のパフォーマンスもそれに応えるように激しさを増していく。曲間にもにゃちゃんがステージと客席を仕切る柵に片足をかけて歌っていたのが印象的だった。ワイルド。
 大歓声の中、曲を終えると一旦暗転。モノローグが綴られる。


ーー今日起きたことは、内緒だーー


 やはりSTARMARIEは雰囲気の作り方が最高である。
 モノローグが終わると、客電が一気に灯ってMCタイム。一転、和やかな雰囲気で今日この場に呼んでくれた葉月氏らに感謝を述べたり、誕生日を祝うコメント等をし、大歓声の中、STARMARIEのステージは終了となった。


 ステージではその後もタイムスケジュール通り出演者が出ているのだが、一旦離脱してSTARMARIEのグリーティングに行ってDVD購入。今から見るのが楽しみである。


 会場に戻ったのは19:40頃。「Q’ulle」という五人組ボーカルユニットの登場と同時であった。楽曲やユニット自体の詳細は知らないのだが、会場の様子を見るにSTARMARIEよりファンの数が多いようである。一曲目は激しいロックナンバー。ボーカルの女性がシャウトを聞かせながら叫ぶ……と思いきやデスボ!?ちょっと鳥肌が立ってしまった。すげぇ。
 このユニットは、一応アイドルという体を成してはいるが、それにロックンロールの要素を融合させたユニットのように思えた。二曲目で、中指と薬指を折り、人差し指と小指をピンと立てる、所謂「メロイックポーズ」をぶんぶん可愛く振り回しながら歌う場面があったのだが、このユニットを象徴するような場面だった。
 その後、Q'ulleの五人が降段すると、ステージには暗幕が貼られた。タイムスケジュールを見た時に違和感を感じていたのだが、この次の出演者、というかこの葉月フェスの主宰、「82回目の終身刑」の出番の前後には十分間の転換時間があるのだ。
 何のため?と気がかりだったのだが、今はっきりと分かった。暗幕の向こうからギターとドラムの音が鳴っているのだ。ということは「82回目の終身刑」はバンド編成のユニットのようである。今鳴っているのは所謂本番前の音だしのようである。
 きっかり十分後、暗幕が開かれると、荘厳なBGMと共にメンバーが一人ずつ出てくる。五人編成のバンドで、ギター、ベース、ボーカル、それからダンサー二人という編成のようである。五人はそれぞれ囚人服を思わせる白黒の衣装に身を包んでいる。ドラマーはガスマスクを被っており、若干BABYMETALの神バンドを思わせる。
 明転。からの一曲目。さすがバンドの音だけあって他の音源を流して踊るユニットに比べてその音は大きく、直に伝わってくる。先程の「Q'ulle」をアイドルとロックの融合と書いたが、「Q'ulle」はどちらかといえばアイドル寄り、「82回目の終身刑」は大きくロック寄りといった感じのようである。衣装や演出にコンセプトがあるという点においては若干「聖飢魔Ⅱ」を彷彿とさせる。それだけに音が激しければ観客のノリ方も激しい。前に後ろに右に左にグルグル回って挙げ句にダイブ。完全に若手のバンドのライブそのものである。先程も書いたが山形からここまでずっと座りっぱなしだった筆者としては正直こういうノリは厳しい。故に隅っこの方に避難。やはり主宰だけあって集ったファンの数も多いようである。
 その後新曲を含む五曲を演奏し、「82回目の終身刑」のステージは終了となった。


まとめ


 と、「葉月フェス」自体はこの後ももう少し続くのだが、帰りの時間的にここで途中離脱することとなった。できれば最後まで見ていたかったところだが……惜しい。というわけでここいらでまとめさせてもらう。僕は今山形に向かう車中でこれを書いている。正直酔いそうではあるがこれもライブレポーターの務めというものである。
 今回僕含むスタマリ山形支部三人はSTARMARIE目当てで今回の葉月フェスに参戦した訳だが、他のグループのパフォーマンスも素晴らしかった。僕としてはSTARMARIEの表現するファンタジーと闇の世界観が一番好きではあるが、他のユニットにも負けず劣らずの魅力がある。アイドルというジャンルの奥深さ、多様性を再確認できた良いライブであった。
 最後に主宰の葉月氏に感謝すると共に、本記事で紹介しきれなかったユニット、そのファンには深く謝罪します。また今度見に行きます。