片田舎から哀をこめて

野山を駆け回る程の自然もなく、天を貫くようなビル群もない。中途半端な片田舎からお送りします

れっつぱーてーぺーぽー(7/21 みゆフェス2018に参加してきた)


 人というものは国籍や言語や宗教など違えども、本質的に分かり合える生き物である。しかし、生まれてこのかた十余年、どうしてもその心情が理解できない人種というものがいる。

 

 パリピ勢である。

 

 僕の高校時代とはすなわち彼らとの闘争の歴史であった。常に「ウェーイ」「ぱーてーぺーぽー」等と奇声を発す彼らは常に教室の王者であり、そして我が母校に至っては生徒の約9割がこれらに属していた。ほぼ全員王者。まじやばたにえん。正直言うと僕は彼らにトラウマめいたものを感じているのだ。しかしだ。高校卒業から既に一年。僕ももうすぐ成人だというのに、いつまでも高校時代のトラウマをうじうじと引きずっている訳にもいくまい。書を捨てよ町へ出よう、と見る前に飛べ、が座右の銘の僕である。ならば思い切ってそのぱーてーぴーぽーとやらの巣窟に飛び込んでしまおうではないか。

 

 

 という訳でやってきたのは山形LOOP。所謂クラブというやつである。本日7/21の夜22:00から翌5:00まで「みゆフェス」なるイベントが開催されるらしい。以下詳細。

 

●みゆフェスとは...??

みゆみゆが出会った「間違いないメンツ」でお送りする、J-POP、ROCK、アニソン、アイドル、ボカロetc...とにかく何でもアリのオールジャンルイベントです!!!昨年に引き続き2度目の開催。今年もみゆみゆの人脈をフル稼働し、超豪華メンバーに集まっていただきました!!!!

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さぁ、このメンツを見ていただければ、多くを語らなくてもお分かりいただけますよね...??

絶対楽しいです!!!

■開催日時
2018/7/21(土)
22:00 OPEN / 29:00 CLOSE

■会場
山形LOOP
(山形市香澄町1-8-8 第一山形ビル4F ※山形駅から徒歩3分)

■チケット
・お土産付き予約(先着10名様限定)
¥2,500+1D
→お名前・枚数をご明記の上、みゆみゆへのリプライ、DM等でご予約ください!

・前売(ツイプラor各出演者からの予約)
¥2,000+1D

 


 前回、アイドルの現場に飛び込んでいった時は少なからず僕の趣味嗜好にゆかりのある現場を選んだわけだが、今回は本当に縁もゆかりもない。ただ近場で休日にやっているというだけである。強いていえばフライヤーに載っているみゆみゆ氏がちょっと可愛かったというのはあるが。
 入場料は前売り¥2000、当日¥2500。Twitte連携システム「ツイプラ」にて参加を表明すれば前売り料金で入れるという仕組みらしい。もちろん既に「田中モンスター」のアカウントで参加表明してあるので、前売り料金でサクッと入場。以下実況。


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 というわけで山形LOOP内に入場。だいぶ道に迷ってしまったがなんとか到着。中はこんな感じ。

 

 どうやらボッチでの参戦は珍しいらしく、皆気軽に「おっす」「よう」「お疲れー」などと声を掛け合っている。おおう……早速ボッチコミュ障にはハードル高いぜ……。会場を見渡してみると、ちらほらお年を召された方もいるものの、年齢層はやはりというかなんというか、若年層が多いようである。もうちょっと目を凝らしてみると、パツキンのチャンねーやチャンにー、テンガの被り物を被って真顔で開場を待つ女性、抱き合う男性カップル等様々である。なんというか、かなりカオスである。おじさん、もうお家帰りたくなっちゃっただよ……。などとドリンクチケットと引き替えに購入したペプシゼロをちびりちびりやっていた22:10。ついにみゆフェス2018の開幕が宣言された。

 

 開幕と同時に現れたのは「えどん」氏。一曲目は何かのアニソンのようである。会場から野太い歓声があがった。どう考えても一曲目のテンションではない。ちなみに僕はといえば、ノリかたがイマイチ分からないので会場後方の壁に寄りかかり、たまに腕を組みつつこれを書いたりしている。いかにも俺はこういうクラブのノリを知り尽くして一周廻って達観しちゃったのよね、みたいな雰囲気を醸し出しつつ観戦。しかし実際どうすりゃいいのかさっぱり分からん。


 そんな焦りにもにた冷静さを保つ僕とは裏腹に、会場のボルテージはどんどんあがっていく。先程見たテンガ女などは曲に合わせてキレッキレのダンスをしているではないか。……真顔のまま。何故?芸風?ああ、そして横を見れば先程の男性カップルがチ、チチチッスをしているではないか。長い。五秒、十秒、二十秒……。ええい!こちとらファーストチッスもまだだというに!!


 ……なんか怒りと劣情に任せてどうでもいいカミングアウトまでしてしまった。まあそれはさておき、二曲目、三曲目、と立て続けていくうちに会場のボルテージはどんどんあがっていく。そして22:45。次のDJが現れた。お次は「sanozi」氏である。


 この辺りで気づいたのだが、どうもこの山形LOOP、というかクラブイベント全般に言えることなのかもしれないが、会場内で一定の人の流れがあるようなのである。この会場の構造をざっくり解説すると、後方入り口付近にバーカウンター、椅子、それから机代わりのドラム缶が設えてあり、前方のDJブースにはそれら邪魔なものは置いておらず、前方DJブースと後方カウンターブースは20cm程の段差ではっきりと分れている。


 この前方と後方を観客達が入れ替わり立ち替わり、まるで水が流れるが如く動いているのだ。そしてその入れ替わりが起こるタイミングは曲間である。なるほど。特定のアーティストのライブとは違い、DJが曲を選んでかけるのではどうしても知ってる曲、知らない曲が出てくる。この観客達は知っている(のることができる)曲がかかった時分に前方に足を運んで暴れ回り、そうでない時に後方へ回ってドリンクをちびり。知ってる曲がかかればまた待ってましたとばかりに前方へ……。これによって大きな人の流れができるわけである。

 

 なんとなくイベントの流れが分かってきた。すなわち僕もまた、知っている(のれる)曲がかかれば前方へ行けばよいのである。どうせならチケット代アンドドリンク代の¥2500を取り返してやる勢いで楽しんでやろうではないか。
 と仕組みが分かった23:20。次に現れたのは「五点」氏。ようし、隙あらばエイヤトットと前方にまさに踊り出てやろう。僕はバーカウンターに飲み干したコップを突き返した。このバーカウンターの先がDJブースである。さあ、どっからでもかかってこい。僕はDJブースの段差に足をかけた。

 

 ……あ、知らねえ曲だわ。

 僕は慌てて後方に引き返した。
 何故だ。アニソン、ロック、アイドル、ボカロ、j-pop。ジャンルでいえば僕がいつも聞くような曲ばかりがかかっている筈である。しかしふと考えて気づいた。僕の聞くロックとはすなわち80年代から90年代にかけてのロックであり、アイドルとは地下アイドルのことである。アニソン、ボカロに関しては数年前から新しい曲を聞かない懐古厨と化してしまっているではないか。すなわち僕はこういうDJイベントでかかるような、ナウなヤングの聞く、ノリノリでアゲアゲでチェケラッチョな曲をあまり知らないのである。どうしたものか……。


 と思いながら前方の様子を伺っていると、どうもDJフロアから人がはけ、アイドルパフォーマンスの時間となったようである。まず現れたのは先程までDJをしていた五点氏と主催のみゆみゆ氏。二人のコンビネーションが見事なダンスを披露した。曲名分からないのがもどかしいなぁ。


 0:00。日付が変わって現れたのはちゃんほー氏。透き通った歌声がこのカオス空間に響く。おそらくファンの方々だろうか。喉大丈夫かってくらいの勢いで叫んでいる。

 

 続いて現れたのは「ちぇりいろクローバーZ」。「ももいろクローバーZ」のコピーユニットのようである。登場と同時に、何故か観客はオレンジのサイリウムを振り出したではないか。イメージカラーなのだろうか。この狭く薄暗い空間ではなかなかの存在感である。MCを挟みつつ4、5曲を披露し、0:35頃、大盛り上がりの中パフォーマンスは終了となった。

 

 そこからはまたDJブースを開放。続いて現れたのは「ぽん」氏。アイドル曲中心のセトリのようだ。……と思ったらまさかの演歌という変化球。……いや、面白いけどさ。あ、あずさ二号だ。今日初の知ってる曲である。


 深夜も一時をまわってくると観客達は酒が入っていい塩梅になってきたようである。突如プロレスが始まったり、フロアに寝そべりだすものが現れたりどこからともなく奇声が聞こえてきたり。年齢的にも体質的にも金銭的にも酒が飲めない僕としては他の観客との温度差で凍傷を負いそうなレベルである。……ああ、そこのお兄さん、間接技完璧に入っちゃったよ……。見てるこっちが痛い。……と思ったら今度は誕生会!?ケーキが運び込まれて全員でハッピーバースデートゥーユーの大合唱である。カオスだ……。

 

 1:10。続いて現れたのは「SHOU」氏。……おお、何か凄いぞこの人。後方フロアにいた人がほぼ全員前方へ引き集めてしまったではないか。
 この辺でもう一個気づいたのだが、僕はDJという職業を、ただ曲を選んで流すだけで給料貰っていいご身分だな、ケッ。くらいに思っていたのだが、そういう訳でもないようである。曲自体のリミックスもそうだが、曲と曲をいかに違和感なく繋ぐか。曲順に関しても、ただただ好きな曲を立て続ける訳でなく、まるで一つの曲を奏でるように、落ち着いたところ、タメの部分、そしてサビを用意する。それらによって観客がいかに頭を振れるか、いかに腕を振れるか、いかに叫べるか。こういった力量が問われるのである。その点、この「SHOU」氏のパフォーマンスは素晴らしいと言える。よく聞くCMソングや一昨年流行った逃げ恥の「恋」。エヴァや「新宝島」等。僕でも知っている曲だし、なによりどのタイミングで体を動かせばいいか分かる。


 ここいらで僕も思い切って前に出てみた。ひとまず壁によりかかろうと思ったらそれはどでかいスピーカーだった。そこから放たれる音はまるで風のように僕を震わせた。アジカン後藤正文の声が全身を駆け巡った。それに突き動かされるように腕を振ってみた。おおお?何か楽しいぞ?周りに合わせてジャンプしてみた。楽しい。なるほど。なんとなく分かってきた気がする。そして知らない曲になれば一旦はける。おおお。僕も「ぱりぴ」なるもののなんたるかが分かってきたぞ。


 お次に現れたのは「はくまい」氏。1:45。知らない曲だったが前に出てみた。ヤケクソの深夜テンションである。恐らくこの「ヤケ」になるという部分に本イベントの本質がある気がする。

 

 2:25。もう一度DJブースから人がはけ、ダンスパフォーマンスの時間となった。現れたのは「みゆ☆ジャニ」。ジャニーズ楽曲のダンスをする五人組のようである。例の如く曲が分からないがかっこいいということは分かる。


 次に現れたのは「仙台A-tuneZ FUNK」。六人組のダンスグループのようである。うわ。キレキレである。ダンス門外漢なのであまり詳しいことを言えないのだがとにかく凄い。今日イチ。


 ダンスが終わるとそのまま「仙台A-tuneZ FUNK」のDJ「ユウキカオル」が音楽をかけ始める。遂に3:00を回った。恐らくこのレポートも今五千字といったところだろう。長い。恐らく読者も読み疲れてきた頃だろう。僕も疲れた。これぞまさに実況レポートの醍醐味である。僕のこの疲れた感じが伝わっていただければ幸いである。


 しかしそんな疲れ切った僕と読者とは裏腹に、会場はまだまだ盛り上がりを見せる。特に「ココロオドル」がかかった時の盛り上がりは最早異様といえた。なんで皆そんな体力あるんだ……。僕はなるたけ端っこの方に見つけた椅子に座った。疲労感が尋常じゃない。


 3:30頃現れたのは「おでこ」氏。アイドル中心のセトリである。モー娘。ラブライブ!等、ちょっと知ってる曲も流れる。座ってるだけというのも疲れたのでもう一度前へ。……あ、さっきのテンガの人。「おでこ」ってあなたでしたか……。


 そして遂に4:00を回ってラストDJ「ジギー」氏。アニソン、アイドル、ロックバランスの良いセトリ……というか本当に書いてて疲れてきた……。辺りを見渡せばバーカウンターに突っ伏してる人や座り込んで動かない人などもいる。普通そうですよね。


 4:35。ジギー氏が壇上を降りると、入れ替わって再びみゆみゆ氏が登場。一曲ダンスを披露し、本日の出演者並びに集まった観客達に謝辞を述べた。それから本日の出演者が一人一人登場。それぞれ謝辞を述べる等した。それからみゆみゆ氏を囲んで出演者、観客ら全員と記念撮影をし、イベントは終了となった。


まとめ


 という訳でクラブイベントなるものに初めて参戦してきた訳だが、あれ、そもそも当初の目的ってなんだっけ?ああ、もーいいや。楽しかった、疲れた、眠い、もう筆置く。帰って寝る。おわり。