片田舎から哀をこめて

野山を駆け回る程の自然もなく、天を貫くようなビル群もない。中途半端な片田舎からお送りします

人生を戦え!!(筋肉少女帯デビュー30周年記念ライブに行ってきた)

 現在6月21日の17:57。僕は今、筋肉少女帯デビュー三十周年記念ライブの入場待機列に並んでいる。あともう2、3分もすれば入場が開始されるだろう。開場はZepp TOKYO Diver City。初めて来たライブハウスだがとかく分かりづらい所だった。なんせ近くに独立したライブハウスが二件あり、片一方がこのZepp Diver City TOKYOで、もう一つがZepp TOKYO。地方民にんなこと言われたって分かる訳がないではないか。おかげでまんまと片一方のZeppTOKYOの方に足を向けてしまい、こんな入場時間ギリギリに汗だくで到着する羽目になってしまったのである。
 息を整えること数分。入場が始まった。流れは緩やかである。階段を少しばかり降りた所に物販やらドリンク交換をするホールのような場所があり、そこを抜けると会場があるようである。オールスタンディングのライブとは違い、指定席が確保されているからか、物販列は開始前にも関わらず少々混乱気味のようである。僕も目当てだったシングル盤大戦のBlu-rayを買い逃してしまった。ちくしょう。仕方なく僕はライブ会場へと向かった。


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 広い。


 今までいくつかのライブハウスを見てきたが、僕史上最大の広さである。オールスタンディングでなく、等間隔に人がいるのも相まって、かなりの広さがあるように見える。ちなみに僕の席は前から五番目となかなかの好位置。ファン的に言えば本城聡章ことおいちゃんの正面位置である。会場には海外のロックバンドだろうか、BGMが流れている。会場に人が増えてきた。あと約十分程で開演時間となる。僕だけでなく会場全体の期待が高まっていくのが分かる。もう間もなく開演である。

 

 

終演後

 

 あー首が痛い。という訳でここからは終演後の感想である。


 開演時間より五分程遅れ、元祖高木ブー伝説に併せて登場した筋肉少女帯の五人。本日のオーケンはスーツにグラサンでビシッと決めている。


 そこから一曲目の「サンフランシスコ」。僕含めオーディエンスのテンションはぶち上がりである。そこから流れるように「少年、グリグリメガネを拾う」。何気に最近やっていないぷちレア曲だ。


 二曲披露したところでMCタイム。今日もオーケン節がさえ渡る。まず三十周年の感謝を述べるなどし、恒例の客イジリ。今日は眼鏡率が低いそうだ。そこから次の曲へ行くのだが、オーケン曰く難しい曲をやるのだそうだ。一体何だ?三十周年のこの日にまさか「サーチライト」とか?もしかして「いくじなし」?或いは「銀輪部隊」?
 と、思わせてからの、

 

「日本を印度に!?」

「しーってしまえ!!」

 

 そっちかぁ。まあ外せない曲ではあるが。そこからまたもや恒例の「イワンのばか」をやったところで一旦はけるオーケン。代わりにギターの橘高文彦ことふーみんが前に出てくる。

 

「俺の声が聞こえるかぁ!?」

 

 とコールアンドレスポンスをし、「小さな恋のメロディ」。最早ふーみんの持ち歌である。
 そこからオーケン衣装チェンジで再登場。今度は白いシャツだ。軽くMCを挟み、


「俺たちは戦い続けたよなぁ!?」


 とコール。これは「タチムカウ」か?と思わせてまさかの「戦え!何を!?人生を!」。滅多にやらないレア曲である。ちなみに筆者は個人的な思い入れも相まり、この辺で号泣している。涙流しながら腕振ったり首振ったりしていたわけだから、端から見れば相当変な奴だったと思う。ちなみにこの曲は、曲の最後に「戦え!何を!?人生を!」のワンフレーズを3分くらいずっと繰り返しており、原曲ではオーケン一人で苦しそうに(そこがいいんだが)歌っているのだが、流石に20年も前の話なので、今回はメンバーが持ち回りで歌う構成になっていた。足りない所は他のメンバーで補う。30年を迎えたが故の筋少のチームワークである。

 

 そしてそこから椅子に座ってのMC。メンバー紹介や、デビュー当時、30年前の思い出等を語った。そして椅子に座ったままオーケンと本城デュエットの「青髭の兄弟の店」。そして「サイコキラーズ・ラブ」と続き、「guru最終形」。色鮮やかな照明が曲の雰囲気にピッタリだ。最後のラララ……と手を振りながら会場と一体になって歌うところは鳥肌ものだった。


 と、その余韻を残しながらまたもやMCタイム。ここで告知が多々なされたのだが、一々書き記すのも面倒なので終演後に貰ったチラシをそのまま載っけておく。


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 今年の秋頃にNewAlbum発売、それを引っ提げてのツアーの告知だが、その流れからの武道館……。というのも意外にあるかもしれない。そこからオーケンが更年期になりつつある等のMCを入れ、「これでいいのだ」。間奏に一度オーケンがはけ、戻るといつもの特攻服へと衣装チェンジ。それから「機械」、「踊るダメ人間」、と続き、アンコール前最終曲は「ディオネア・フューチャー」。手を広げて食虫植物のように前後に振るのがお決まりのこの曲。幻想的である。


「来世でも会おうぜ!」と言い残しステージ上を去るオーケン筋少メンバー。そして照明が落とされると、いつもの揃わない手拍子のアンコールが鳴り響く。

 


 数分の後、再びステージ上に現れる筋少メンバー。ライブはまだ終わらない。ここまである程度定番に乗っ取った曲多めだったが、ここに来て筋少一ダークな曲といっても過言ではない「ノゾミ・カナエ・タマエ」。筋少は明るく盛り上がれるライブ向きの曲が多いのも特徴だが、その根底にあるのは人の心の中に普遍的に潜む闇だ、とオーケンは言った。そここそが筋少の魅力であると僕もまた強く思う。
 そして「ノゾミ・カナエ・タマエ」を歌いきり疲れたと言うオーケンにベースの内田雄一郎ことウッチーが割って入る。マイクを手持ちスタンドへ付け替え、「モコモコボンボン」。またもや意外な選曲である。曲の最後、ウッチーがスタンドをぶんと振ったのだが、スタンドに付けたマイクがそれに合わせてすっぽ抜けたのが個人的に本ライブで一番面白かった。
 そしてラストは決まっている。
「けっこういい人だったから、恋してあげてもよかったけどね……釈迦ァ!!!」
 とお決まりの流れで曲に入る。サビで「どーろーろーのーのーうずーいー」と全員で叫ぶこの曲はライブの締めの定番である。
 そして21:30頃、歓声と共にライブは終了となった。


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まとめ

 

 僕が筋少を知ったのは高校生の頃だったから、あれからまだ4、5年程しか経っていない。だというのにこの筋肉少女帯というバンドは今日をもって30年という年月を重ねたことになる。自分が今まで生きてきた年月よりもずっと多い。そんな僕が筋少の30周年を祝うライブにいるというのは、言われてみればちょっと不思議だ。しかしそれだけ如何なる世代にもフォロワーを生むこの筋肉少女帯というバンドの存在そのものも、言われてみれば不思議っちゃ不思議である。
 僕は思うのだが、如何なる時代の少年少女だろうと、筋肉少女帯のサウンドと大槻ケンヂの詞が刺さる奴というのは一定数いる。数十年前のバンドブームの頃は筋少も有名でオーケンもよくテレビに出ていたから、そういう方達が簡単に炙り出せた。しかし今、僕の世代から言わせてもらえば「筋肉少女帯」と「大槻ケンヂ」の知名度はほぼ地に落ちたと言っても過言ではない。しかし、知らないだけでその詞の世界観やハードなサウンドは確実に刺さる筈なのだ。何が言いたいかというと、筋少はもっとメディアに露出すべきである、ということだ。そうすればきっと多くのフォロワーを生み、MCにあったように秋には武道館、そして紅白出場も夢じゃない、なんてことを思いながら筆を置かせてもらう。

 ちなみに筆者はりんかい線東京国際テレポート駅のコインロッカーに荷物を置いたままホテルに来てしまったので今から取りに戻る。あぁ。足痛ぇ。